2015年のバレンシア市長選挙で、支持者に対し現金1,000ユーロを手渡しバレンシア市国民党選挙本部の銀行口座に「寄付」という名目で送金させ、マネーロンダリングを行っていた容疑がかかっている元国民党リタ・バルベラ上院議員が最高裁判所に出廷、1,000ユーロの寄付は認めたものの、マネーロンダリングがあったことは否認したことが分かった。
バレンシア州を中心に捜査が進められている汚職事件「イメルサ事件」では、公共施設建設入札などで特定の企業に便宜を図り、見返りに数%の手数料を受け取っていたとみられ、現在この事件にかかわった47人が嫌疑にかけられている。
リタ・バルベラ上院議員は、このイメルサ事件の一角であり、警察当局がリタ・バルベラ上院議員の支持者の携帯電話の盗聴に成功、スペインメディアが電話の内容を公表し事件が明るみになった。
リタ・バルベラ容疑者は上院議員であるため、議員の特権により最高裁判所の一審だけで裁判が行われている。
最高裁判所から出てきたリタ・バルベラ上院議員に対し、「酔っ払い!」「汚職まみれ!」「上院議会に隠れていようが、責任を取らせてやる!」「隠れるな、全ての責任を取れ!」などの罵声が浴びせられた。
公務員と政治家がどの程度腐敗していると認識されるか、ビジネスマンと国家の分析専門家などを軸に調査する。その度合を国際比較し、国別ランキングを作成。
スペイン主要メディアによると、収賄、文書捏造、資金の不正流用や親善試合の開催条件を利用して息子に便宜を図った容疑がかかっている。
あなたのコメントを書く