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バルセロナ UDON商標問題について

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2016年3月7日にUDON FRANCHISING,S.L.がYOIYOI GION S.L.に対しBUROFAX(内容証明)を送付。 店の看板に掲げてある”UDON”という文字を撤去せよとの要請があった。


この件に関して、ネットメディアに広く取り上げられ、「スペインではもううどんが食べられない。」「スペインではうどんをメニューに掲載することが出来ない。」ひいては「日本の伝統文化であるうどんを取り上げるな。」「悪徳企業」等の文字が飛び交った。 また、今でもUDON FRANCHISING S.L.には誹謗中傷のメールや、ツイートが届くとのこと。


そこで、プレスデジタルジャパンでは、UDONの本社に取材を敢行、一体何を要求し、何を要求していないのか、UDON共同経営者のジョルディ・パスクアル氏に真相を聞いてみた。


「私の父は40年以上日本の企業と仕事をしてきました。 私はベルギーで仕事をするつもりでしたが、スペインで起業してみてはどうかという父の勧めもあり、今の会社を2004年に立ち上げました。 UDONという名前は2002年に登録しました。」


どうして内容証明を送るに至ったのかとの問いに、「お客さんから連絡があり、新しく店を出したのか、と聞かれました。 そこで、確認しに行ったところ、”UDON”と言う文字が看板に掲げられていたのです。」


記 「うどんというのは日本では伝統的な料理で、広く使われています。 それをスペインで提供することをやめろ、ということでしょうか。」


Jordi「違います。 全く反対です。 私は日本が大好きですし、日本人の友達もたくさんいます。 また、うどんというのを広めるために努力もしてきました。 今回、この様な措置に出たのは、店名として”UDON”という文字列が、スペインの法律に則って登録されている我々の文字列と同じであるということから、それらを撤去してくれとお願いしたのです。 私は、日本料理としての「うどん」を日本人から取り上げるなんて考えても居ませんでした。」


記 「では、レストランのメニュー帳に料理名として「UDON」があるのは良いと?」


Jordi「当然です。」


今回プレスデジタルジャパンが入手した内容証明には以下のように書かれている。

PRIMERO. Cese inmediatamente el uso de la denominación “UDON” como medio para identificar su restaurante


SEGUNDO. Se eliminen todos los rótulos de establecimiento identificación de tiendas y comercios que utilicen a nivel nacional e internacional la denominación”UDON”


TERCERO. Retire todas las campañas publicitarias, efectuadas en cualquier medio(incluyendo internet), en las que esté utilizando o promocionando la marca “UDON” o combinaciones que incluyan dicho nombre.


つまり、客が店を判断する時に使う固有名詞として、”UDON”は、インターネット上からも消してくださいとのこと。 (メニューとしてうどん(UDON)を使わないでくださいとは書いていない。)


また、”UDON”とは、スペインの法律”Ley 17/2001”により2516981番に登録されている。 


また、UDON FRANCHISING,S.L.がYOI YOI GION,S.L.に送った手紙によると、El uso de la palabra UDON para distinguir “fideos” es de dominio público, es decir que se puede utilizar con total libertad y por cualquier persona o empresa para identificar un plato en una carta, para identificar un fideo concreto a la venta, en general para identificar el producto en sí

つまり、麺類でうどんと他を区別する際に「うどん」と使うのは、普通名詞であることから、誰でも、どの企業でも、自由に使うことが出来、「うどん」として販売するのは問題ありません、とのこと。


En segundo lugar y ya haciendo referencia al contenido de nuestro requerimiento, reiteramos que la marca “UDON” se encuentra registrada para identificar SERVICIOS PROPIOS DE UN RESTAURANTE Y HOSPEDAJE TEMPORAL, en este sentido, nuestro requerimiento hace clara referencia al uso que Ud. Hace de la palabra UDON para identificar su restaurante.

ここでもやはり、店の看板にはUDONの使用中止を求めている。



さて、ここで商標登録できない事例がスペイン商標法"Ley 17/2001"に記載されている。


第2章 

第 5 条 絶対的禁止事由

(1) 次の標識は,商標として登録することができない。

(a) 第 4 条(1)に適合しないために商標を構成することができないもの

(b) 本質的に識別性を欠くもの 

(c) 商品又はサービスについて,その種類,品質,数量,目的,価格,原産地,商品の製造 又はサービスの提供期間又はその他の特徴を示すために取引上使用される可能性がある標識 若しくは表示のみからなるもの

(d) 俗称として又は公正かつ持続性のある取引慣行において,商品又はサービスを指定する ために常習的に使用されている標識又は表示に変換されたもののみからなるもの

(e) 商品自体の内容により課せられた形状,技術的成果を得るために必要な商品の形状,又 は商品に実質的価値を与える形状のみからなるもの 

(f) 本法又は公序良俗に反するもの

(g) 例えば商品又はサービスの内容,品質又は原産地について公衆を誤認させる可能性があ るもの

(h) ぶどう酒又は蒸留酒を特定するために使用され,かつ商品の真正な原産が表示された場 合,又は地理的表示が翻訳に使用され若しくは「等級」,「型」,「風」,「模造」,その他同様の 表現を伴う場合を含め,その原産を有さないぶどう酒又は蒸留酒を特定する原産地表示を含 み又はそれから構成されるもの

(i) 正当な許諾が与えられた場合を除き,スペイン,その自治州,自治体,県又はその他の 地方団体の紋章,旗,徽章及びその他の記章を複製又は模倣したもの

(j) 所轄官庁の許諾を得ておらず,かつパリ条約第 6 条の 3 に基づいて拒絶されなければな らないもの

(k) 所轄官庁により登録が許諾されている場合を除き,パリ条約第 6 条の 3 において想定す るもの以外の徽章,記章又は紋章を含み,かつ公益性を有するもの 

 (2) 登録を求める商品又はサービスに関して商標が使用された結果として,当該商標が識別 性を得た場合は,(1)(b),(c)及び(d)の規定は適用しないものとする。 

(3) (1)(b),(c)及び(d)にいう各種の標識からなる組合せは,第 4 条(1)により要求された識 別性を有することを条件として,商標として登録することができる。



この件に関しJordi氏に問い合わせたところ、「私は専門家でも、弁護士でもないから詳しいことは言えないが、「UDON」を商品名として使用を禁止しているわけではなく、店を特定する場合(identificar servicios de restaurante y hospedaje temporal)に「UDON」というのを使わないように、我々の権利を主張しました」とのこと。


また、登録に関してJordi氏は、「登録するにあたって、スペイン当局がその正当性を調査し、その結果登録されました。」とのこと。


このUDONという商標は2002年・3年にはスペインでは商品名(普通名詞)として認識されておらず、スペイン当局が登録を行った。 


商標問題に関しては、この例に限らず世界中で起こっている。 日本でもパエリアや、PATATAグラシアス等が商標として登録されている。 今後、国際化が進むにつれて文化相互理解がさらに難しい段階に発展していくし、自国文化の保護も、政府の重要なファクターになる。 


ただ、相手が何を要求して、こちらに何が足りないか、そしてこちらは相手に何をしているのかを理解したうえで、行動することが重要ではないだろうか。 ただ単に表層だけの情報で、相手を罵り攻撃することは、果たして自ら民度をおとしめているのではないだろうか。  この記事でUDONもYOIYOIGIONも批判をするつもりは一切ない。 しかし、一方だけの情報だけで行動することに警鐘を鳴らしておきたい


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