日産スペインは従来バルセロナで製造されてきた自動車モデル、日産・パルサー、及びNV200バネット(スペイン国内名称はEVALIA)は6月・7月を以て製造を中止すると発表した。日本企業はしかし、NV200ディーゼルと電気商用車のe-NV200両車種を国外向けに製造し続ける予定。
公式発表によると、今回のスケジュール変更は工場で働く3000人以上の従業員に悪影響を与えないと主張し、日産・ナバラ、ルノー・アラスカンとメルセデス・ベンツXクラスでパルサーの廃止を補えると言う。
*6月にバルセロナで製造中止になる日産・パルサー。写真はMotorpasionから
この発言に関わらず、企業組合は急の生産予定低下に加え、2017年中、約2万3000台生産されたパルサーの代替車種を取り入れる動きの様子はないという事で、社内リストラか給与減少を懸念している。一方、日産ヨーロッパのポール・ウィルコックス会長(Paul Willcox)は、「我々の選択は欧州住民の需要変化と新しい傾向の表しである」と言う。更に「現在は電気自動車とクロスオーバーSUVのリードを強化したい」と指摘した。
日産のバルセロナ工場は1983年から稼働しており、前年度で自動車11万台以上を製造し、2017年総生産の87.5%を輸出した。
2017年における販売割合10%も満たなかったディーゼル車を段階的に廃止すると決断し、HV技術を強化する予定。
欧州連盟国外に向けた輸出も右肩上がりで、特筆すべきはアメリカからの注文10%増し、ロシアからは30%も上昇した。
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