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カタルーニャに日本人農家 “二見英典”さんの作るオーガニック野菜”紅芯大根”や”聖護院かぶ”がスペインでも話題に

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(日本人農家の二見英典さん)


スペイン北東部カタルーニャ州はジローナ県にあるパルスという小さな村に二見英典さんは日本から引っ越してきた。 


パルスという村は中世の街並みを色濃く残しており、特に教会のある市役所周辺の通りはそのまま映画のセットとして利用できる、どこを見ても可愛い風景が続く、デジタルカメラのバッテリー泣かせな街だ。

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そんな街に二見さんは住んでいる。


「もう、勢いですかね。」 2年ほど前にスペインに3か月ほど旅行ビザで滞在、一目惚れしてスペインで生活をしようと決心する。


実は二見さんは日本で奥さんの奈実さんと、スペインバル「芦屋川バル」を営んでいた。 夕方から夜中まで営業していたスペインバルは、定番のパエリアやアヒージョだけにとどまらず、麺パエリアの”フィデワ”や、スペイン風モツ煮込み、また、二見さんが栽培した野菜を使った新鮮な料理も提供し一躍人気のバルに。


二見さんによると、朝市場に食材を見に行き奥さんが調理場で下ごしらえ。 その後英典さんが畑に向かい収穫等を行い、夕方からは店に出て夜中まで店を切り盛りしていたとのこと。


2011年に開店したスペインバルを2014年6月21日に閉店、その間際にフランス国境に住む日本人と知り合い、スペイン移住の足掛かりにすることが出来た。


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(パルス市役所付近の様子)


二見さんがスペインに本格的に進出したのは2015年の12月ごろ。 カタルーニャ州の畑を見て回った結果、ジローナ県で”あきたこまち”を生産するカタルーニャ人農家Albertさんの協力の元、パルスに農場を開いた。


「3か月は畑づくりに専念しました。」 現在二見さんが所有している畑は、長い間手つかずだったため、土は固く固まってしまっていたという。 また、雑草も1メートルほどの高さまで成長していた。



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(二見さんの野菜をふんだんに使った地元レストランの料理)


「気候の違いがとても手間取りました。」 二見さんは春から夏にかけて2か月間ほとんど雨が降らなかったという。 確かに地中海性気候では夏に雨季が来ないため乾燥する。 



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試行錯誤を繰り返す二見さんは、思い通りに成長しなかった野菜もあるという。



気候の違いに悩まされたものとして、特に、今年はゴボウを植えてみたものの、雨が降らなかったため土の下まで水が行き届かず硬くなり、うまく実らなかった。 



また、オクラも種をまく時期が早くアブラムシが沢山ついてしまって十分成長できなかった。




またカタツムリの被害も甚大で、白菜などは多くが食べられてしまったという。



気候も違えば土壌も違うスペインの畑だが、このパルスの村の畑を選んだ理由としては、「バレンシア州の方は粘土っぽく、水はけが悪いんです。 北の方に行くと、関東の土のような火山灰のような土で、私の作りたい野菜と相性がいいのです。」「ピレネー山脈まで行ってしまうと、高原野菜は出来るでしょうが冬は何もできなくなってしまうので(笑)」とのこと。



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気候も土壌も違えば言葉も文化も全く違うスペインの地で生産を始めて1年にも満たない二見さんの野菜は瞬く間に注目の的になった。 ジローナのラジオ番組への出演も果たし、地元のレストランを中心に二見さんの野菜が売れ始めた。 バルセロナではTOFU屋さんが二見さんの野菜を購入しており、次はもやしを作ってみてはと提案された。




毎週火曜日にバルセロナに配達にくる二見さんは「きちんとした配送会社があれば頼みたいのですが、葉っぱなどは萎れてしまうことが多いのです。 取り立ての野菜を配達するには、私が配達しなければなりません。」とのこと。



「坊ちゃんカボチャはよく売れました。 来年は量を増やします。」 あのかぼちゃが食べられるとは、来年まで待ち遠しい。 この時期露店で販売し始めたサツマイモに納得がいかない筆者は 「おいしいサツマイモが食べたいです。」と伝えたところ、「種などを輸出する際、芋関係は許可が下りにくいんです。 需要が十分にあれば検討します。」と二見さん。 是非来年には美味しいサツマイモが購入できることを願いたい。 

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「”是非”英典”の野菜を食べたい”と思ってもらいたい。」と語る二見さんの目はとても輝いていた。 今はまだ”夢”というスペインでのレストラン開店も、行く行くは”目標”に変わって、最終的には実現することが出来ればと語っていた。




巷ではマンガだ、アニメだ、クールジャパンだなどと日本政府の予算をもぎ取ろうと躍起になっている。 しかし、二見さんの畑は文字通り”泥臭く”、畑で獲れたばかりの野菜を試食したときに、日本の田舎の匂いがした。 “ジャリ”っと奥歯に残った二見さんの畑の土は、そんなアニメや小説、映画よりも鮮明に日本を説明していたように思う。


二見さんの野菜購入希望者は、こちらまで。

ebian23farm@gmail.com

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