全国管区裁判所サンティアゴ・ペドラス判事は5日、クリスティーナ王女を告訴したスペイン公務員労働組合”マノス・リンピアス”の弁護士ビルヒニア・ロペス・ネグレテ(Virginia López Negrete)を告発する意向であると発表した。
今回の告発は、スペイン国家警察(Policia Nacional)所属、財政経済犯罪体(UDEF)の調べにより、政治家や組織の様々な汚職事件を告発してきたマノス・リンピアス(清浄な手)の組合長ミゲル・ベルナルドが、実は手に入れた情報を使い恐喝やゆすりを行っていた疑いで逮捕された一環で、ビルヒニア・ロペス・ネグレテ弁護士も犯行に協力していた疑いがあることが分かったとのこと。
マノス・リンピアスはクリスティーナ王女を告発した唯一の組織(税務局などの国家組織は告訴していない)であり、王女の公判中、恐喝・ゆすりなどの容疑でマノス・リンピアスの組合長が逮捕拘束、財産が凍結されていた。
マノス・リンピアスの財産が凍結されたのを受け、様々な裁判で弁護士費用が払えず告訴を取り下げることになった。
クリスティーナ王女の裁判も、財産の凍結により告発を取り下げるかと見られていたが、ビルヒニア・ロペス・ネグレテ弁護士は裁判を続行、「私の雇い主(マノス・リンピアス)から何も連絡を受けていない。 (裁判を)最後まで行う。」などと語っていた。
しかしながら、マノス・リンピアスの重大な決定事項にこのビルヒニア弁護士が関わっていたことが発覚、恐喝やゆすりの共犯で全国管区裁判所が告訴する意向を発表した。
公務員と政治家がどの程度腐敗していると認識されるか、ビジネスマンと国家の分析専門家などを軸に調査する。その度合を国際比較し、国別ランキングを作成。
スペイン主要メディアによると、収賄、文書捏造、資金の不正流用や親善試合の開催条件を利用して息子に便宜を図った容疑がかかっている。
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