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セセニャ古タイヤ廃棄場火災 リサイクルタイヤ業界の戦争に巻き込まれたセセニャ

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マドリード南部約30キロの地点にあるカスティリャ・デ・ラ・マンチャ州自治体セセニャにある10ヘクタールの土地に約10万トンに及ぶ古タイヤが13日早朝から出火、毒性の黒煙を上げ、人体に影響があることから周辺住民1万人が避難した。


自治体セセニャには住宅街”Paco el Pocero”があり、500メートル圏内という目と鼻の先に広大な土地に多くの古タイヤが放置されていた。 その経緯をまとめる。



1999年 カスティリャ・デ・ラ・マンチャ州政府は自動車部品メーカーDisfiltに対しリサイクルタイヤの許可証を発行


2001年 グアルディア・シビル警察が同社に対し古タイヤの管理が出来ていないとして罰金数十万ユーロを課す。(15年前から不法であることが分かっていた。)


2003年 自治体セセニャ市長選挙の少し前スペイン社会労働党(PSOE)のホセ・ルイス・マルティン市長はこの土地に再度許可証を発行。 因みに住宅街”Paco el Pocero”の建設許可を出したのも同じ市長。


2005年 グアルディア・シビル警察はDisfilt社に対し同土地での活動停止命令を出す。 同社はその後も引き続き古タイヤを持ち込んでいたため、2008年に同社社長ビクトリノ・ビジャダンゴスを命令違反、環境破壊の容疑で逮捕拘束


2009年に判決が出て、同社は引き上げるも古タイヤの山は増加する一方。 その当時の様子を現市長は「閉鎖した。 しかし誰でも好きなように捨てていた。 バンが夜中にきて捨てに来ていた。」と語っている。


2011年4月 裁判所がこの土地のタイヤは不法投棄されていると公式見解を発表。 これにより21,000人の小さな自治体セセニャは大量の古タイヤを抱えてしまった。(廃棄物の管理は地方政府が行わなければならないが。)


2011年 セセニャ現ベラスケス市長が当選、監視員を置くも古タイヤの山は大きくなるばかり


2013年 バレンシア州に本部を持つ古タイヤ管理会社”Desechos y Gestión de Ruedas Iberia”(DGRI)社と10万トンに及ぶ古タイヤの管理契約を結ぶ。 しかし2016年2月に契約破棄。 現市長は「リサイクルタイヤ業界の戦争に巻き込まれた。」とのこと。


現在スペインの古タイヤ業界は”SIGNUS”と”TNU”が牛耳っており、DGRIが古タイヤを1トン当たり25ユーロで販売していた時、購入者にSIGNUS社が近寄り、「セセニャの古タイヤを買っているのかい? だったら15ユーロで譲るよ。 もし運賃を払うなら”タダ”で譲るよ。」と、DGRIを追い出すために手を尽くしていたとのこと。 市長は「あれは無理。」と語った。


結局官公庁間で合意がなされ、2019年までにこの土地から古タイヤを撤去する見込みが出来たものの、時すでに遅し。 今回の大火災が起こってしまった。


また、エウロパプレスによると、現在火災はコントロール下におかれ、3,4日中にも鎮火できるのではないかと報じている。


El Pais紙抄訳


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