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スペイン 2015総選挙 ってなに?

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  • 何を決めるの?


スペインの立法府、国会は下院である代議院(Congreso de los Diputados)と上院の元老院(Senado)で構成されています。 それぞれ任期が4年で、前回の総選挙が2011年11月20日に行われました。 従って、任期満了となった上下院の議員の選挙が12月20日に行われます。



  • 代議院って?


国会の両院制の下院にあたり、憲法では定数300議席から最高400議席までと制定されていますが、1985年に発効された総選挙法で定数350議席と決められました。 


また、元老院と共に、政府提出法案、議員提出法案、自治州議会提出法案、住民発案等の法律の承認と制定を行います。 


更にスペイン国首相の選定も行います。 これには元老院はかかわらないので、将来の国政を担うという意味で代議員のほうが注目されており、選挙アンケートも350議席のうちどの党が何議席獲得するかが頻繁に報道されています。


年俸は43,771.28ユーロ



  • 元老院って?


両院制の上院にあたり、定数264議席。 そのうち、各自治州から代表として合計56議席分が選出されるので、今回の総選挙で有権者が投票できるのはそのうち208議席分です。 自治州政府の代表として機能する場合が多く、カタルーニャ州独立に対抗するための実力行使である憲法155条の発動は,この元老院の絶対過半数の承認を持って執行することが出来ます。


また、代議院と共に、政府提出法案、議員提出法案、自治州議会提出法案、住民発案等の法律の承認と制定を行います。


年俸は37,518.60ユーロ




  • どうやって選出されるの?


国会内での機能が異なっている上下院では、議員の選出方法も異なっています。 


代議院議員の選出方法


選出方法は比例代表(ドント式)で議席が配分されます。

議席数は県別に人口に比例して定められています。 各県の議席数は以下の通り。

Madrid   36

Barcelona 31

Valencia  15

Alicante y Sevilla 12

Málaga 11

Murcia 10

Cádiz 9

Asturias, Baleares, La Coruña, Las Palmas y Vizcaya 8

Granada, Pontevedra, Santa Cruz de Tenerife y Zaragoza 7

Almería, Badajoz, Córdoba, Gerona, Guipúzcoa, Tarragona y Toledo 6

Cantabria, Castellón, Ciudad Real, Huelva, Jaén, León, Navarra y Valladolid 5

Álava, Albacete, Burgos, Cáceres, Lérida, Lugo, Orense, La Rioja y Salamanca 4

Ávila, Cuenca, Guadalajara, Huesca, Palencia, Segovia, Teruel y Zamora 3

Soria 2

Ceuta y Melilla 1




元老院議員の選出方法


選出方法は直接選挙で、各県から4名が選出されます。

更に、各「自治州政府」議会の推薦により議員が選出される間接選挙制もあり、56議席が定数です。 合計で264議席です。


この様に、今回の総選挙では、下院のドント式と、上院の中選挙区制に対し票を投じます。





  • 各政党の公約は?


国民党(PP

経済

国民党は、スペインの経済的な問題は購買力の低さにあらず、国際競争力が低いと認識している。 従って、スペイン企業が国際的競争力を強めていけるよう今後も構造的改革を行い、雇用促進を行っていく。


更に、収入がない「世帯」に対して直接的な支援を行い、また、州政府によってばらつきのある最低賃金を一律にするなど。


教育

インターネットの教育など、新しい技術の教育を行っていく。 全ての市民に対し、同じレベルの教育の提供を保証。  


医療

2012年に発効された移民者に対する医療の制限に関して明言を避けている。 



スペイン社会労働党(PSOE

経済

スペイン社会労働党は、経済危機を通して貧富の格差が「許容の範囲」を超えたと警告、社会サービスの充実及び、競争力のある国を目指す。 


各自治州政府と協力し、貧困世帯に対し必要最低限の収入を約束。 労働者らに対しても、最低賃金の格差を是正するための法的措置を取る。


PSOEの試算では、国内に73万世帯、185万人が生活するための必要最低限な資産を有しておらず、政府からの援助が必要とのこと。


医療

「平均寿命は延びたが、健康ではない。」 

十分な医療を受けられるため、医療格差の是正を目指す。 新技術の導入を目指し、公共医療の統一、持続可能な発展、医療レベルを保証する。


教育

GDP比5%から7%を教育支援に計上、現行の教育システムの廃止を目指す。 0歳から18歳まで公共教育を広げ、特に幼児教育と専門教育に関して、公立学校の定員を広げる。 また、18歳まで義務教育の拡大を視野。



市民党(Ciudadanos

市民党は”Complemento Salarial Anual”(年収ボーナス)制度を導入する。 これにより利益を得るのは仕事のある市民のみ。 家族構成や、給料等によって所得税が減税されたり、自動的に政府から援助を受け取ることが出来るようになる。


子供のいない独身労働者が年俸9千ユーロであったばいい、納税する所得税のうち27.8%が戻ってくる。 また、子供が二人いる世帯で年俸が1万2千ユーロの場合、5千ユーロを政府から受け取ることが出来る。 市民党の試算では78億ユーロを計上する予定。


医療

欧州基準まで医療の質を高める。 居住許可の無い移民でも医療を受けられるようにする。



ポデモス党(PODEMOS

ポデモス党は国民が最低賃金、最低収入を確保するために2つの援助プログラムを提案。 一つは”Renta Garantizada”(保証収入)で、貧困世帯に対し600ユーロの援助。 世帯に2人目がいる場合35%増額。 3人目以降20%ずつ増えていき、最高1世帯につき、月額1,290ユーロの援助を行う。


医療

医療カードを誰もが所有できるようにする。 移民も医療を受けられるようにする。



  • どの政党が勝つの?

今日までに発表されている総選挙アンケートによると、国民党(PP)が下院で120議席から128議席を獲得(CIS調べ)するとされ、PPが第一党となる可能性があります。 下院の定数は350議席ですので、過半数175議席には届かない公算が大きいです。 



  • 過半数に届かないと?

下院で過半数に届かない場合、首相を選出することが難しくなります。  まず議会では、首相に立候補した候補者に対し質疑応答が行われます。 その後、下院で投票が行われ、絶対多数票を持って首相を選出、国王が任命します。 もしここで選出されなかった場合、2日間の猶予が与えられ、再び評決が行われ、単純多数で決定されます。 この地点でもなお決まらない場合、2か月間選出期間が用意されますが、それでも尚決まらない場合は再選挙となります。 


つまり、過半数に届く政党が無い場合、他の政党と同盟を組み、合同会派を作り政権を獲得する必要があります。 現在カタルーニャ州首相が決定していないのは、合同会派ジュンツ・パル・シィとCUPの連立政権が実現できていないため。 このままでは来年3月ごろ再び州議会選挙を行う可能性があります。



  • どことどこがくっつくの?

多くのアンケートで、どの政党も絶対過半数を獲得できないという結果が出ていることから、現在の焦点はどの政党が合同会派となるかに移っています。  今週まで与党PPと最大野党PSOEの歴史的連立政権が噂されていましたが、PSOEのペドロ・サンチェス党首は「20D(総選挙)でマリアノ・ラホイ首相を引きずりおろすのが目的だ。」と明言しています。 


また、PPから分離した市民党(シウダダノス党)もPPと連立を組む意思がないことを明言。 さらにPSOEとも連立を組まないと発言しています。 


急進左派PODEMOS党のパブロ・イグレシアス党首はPPともPSOEとも同盟を組まないことを発表。 汚職を隠すための政党として両党は同じだ、と発言しています。 ただ、これまでに行われた討論会で、シウダダノス党とポデモス党の共通点を見出すことが出来たパブロ党首は「シウダダノス党との連立はばかげたことではない。」とも発言しており、シウダダノス党との連立の可能性を示しています。


金曜日、バルセロナで行われたシウダダノス党の集会では、「ポデモス党は国を運用することは出来ない。」と発言、政治的な安定を求めPPと連立を組む可能性が最後の最後で出てきました。



  • 総選挙アンケート(CIS調べ)って?

毎月行われるスペイン社会学研究センターが行う意識調査です。 通常2,500人を対象に行われますが、今月発表されたアンケート結果では、17,452人が対象となりました。 11月の地点での数字ですが、「どの政党に投票しますか」と言う問いの結果で、PPが16.20%、PSOEが14.90%、シウダダノス党11.60%、ポデモス党6.90%と言う結果が出ました。 ただ、投票しない、分からない、無回答を合わせると全体の33.2%となりますので、この浮動票をどこが取り込むかが注目です。 また、予測分析の回帰分析モデルも公開されました。 


また、CISのアンケートでは半数以上が「失業」を第一の問題と考えており、次いで政治の汚職が14.7%となっています。 「どこに投票しても同じ。」「であれば、現状を変えてくれる政党に投票してもいいかもしれない。」という意見も根強くあります。

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