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カタルーニャ州 「独立プロセス開始決議案」の行方

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10月27日、独立賛成派合同会派ジュンツ・パル・シィ及び反体制派の党らがカタルーニャ州議会にカタルーニャ共和国の設立を目標とした「独立プロセス開始決議案」を”提出した”


ジュンツ・パル・シィ(皆でYES:スペイン語ではJuntos por el Sí)名前の由来は、2014年に行われた、カタルーニャ州の独立を問う非公式な住民投票で、「カタルーニャ州が国家になるべきか」、「その国家に独立を望むか」という問いに「Sí」(はい)「No」(いいえ)で答える形式がとられていた。 ここから、「みんなで独立にSí(はい)を」という意味でジュンツ・パル・シィと言う名前が採用された。


この会派は2015年9月27日のカタルーニャ州議会選挙に勝利することを目的として2015年7月20日に設立された


カタルーニャ州独立賛成派の合同会派であるが、内容はアルトゥール・マス暫定州知事が党首を務めるカタルーニャ民主集中党(CDC)、カタルーニャ共和主義左翼(ERC)、左翼運動(MES)、カタルーニャ民主主義(DC)等。 ジュンツ・パル・シィのリーダーは5人いるが、カタルーニャ緑の党のラウル・ロメバ氏は議会選挙で立候補者名簿第一位であったため党首の位置づけを担っていた。 アルトゥール・マス暫定州知事は会派の中ではナンバー4ではあるが、州知事立候補者として州選挙に参加していた。 現在州議会でのジュンツ・パル・シィ党幹事長はジョルディ・トゥルイ議員。


この合同会派と反体制派の人民連合(CUP)が州議会に「独立プロセス開始決議案」を提出した。 通常ならば、議会が決議案を受理するかどうかの判断は48時間以内にされるが、現在カタルーニャ州議会は26日に議長が決定されたばかり。 州知事は未だに選出されていない。 


この動きを事前に察知していたと思われるカタルーニャ国民党(PPC: マリアノ・ラホイ首相が党首の国民党(PP)のカタルーニャ支部)は11議席に座る議会議員の選出を先延ばしにしていた。 選出の期限は11月5日。 つまり、議長、副議長2名等は決定しているものの、議会は完全に機能していない。 


従って、ジュンツ・パル・シィとCUPが提出した「独立プロセス開始決議案」は議会で議論できないとして、受理を「保留」している状態だ。


「カタルーニャ州政府がスペインからの離脱決議に合意」の文言が出る背景は無い。


州議会を見てみると、議長にカルメ・フォルカデイ女史が選ばれた。 彼女はカタルーニャ独立運動議会(ANC)の元議長で、2012年3月に設立されていた。 つまり、議長は根っからの独立賛成派で、議長に選ばれたときの所信表明では「カタルーニャ共和国万歳」と発言していた。


PPC州議会選挙立候補者名簿第一位、つまりPPC州議会ハビエル・ガルシア・アルビオル幹事長は「武器を使用しないクーデター」として、この決議案とジュンツ・パル・シィ及びCUPを批判。 なるべく時間を稼ぎ、独立反対派からの援護を待っている。 ちょうど28日、中央政府マリアノ・ラホイ首相は提出された決議案に対し「効果は無い。 独立なら全ての政治的、法的手段を持って阻止する。」と発言、その後ラファエル・カタラ法務大臣は、「我々は決議案が憲法違反かどうか注視しなければならない。 もちろん、カタルーニャ州議会がこの決議案を採択する可能性はあるが、その場合、州議会が憲法違反を犯したのか、党なのかを詳しく調査しなければならない。」と語った。



多くのメディアで取り上げられているように、カタルーニャ州政府と中央政府の衝突で有名なところでは、以下のものがあげられる。


記憶に新しいところでは、FCバルセロナのFWメッシ脱税疑惑。 ネイマールの脱税疑惑。 一度スペイン検察当局が嫌疑を取り下げたものを中央政府司法省国家弁護団長官はカタルーニャ州裁判所に容疑を掛けるように要請をしていた。


カタルーニャ州大規模汚職事件の発覚、アルトゥール・マス氏が党首を務めるCDCの本部を含む複数の市役所の一斉捜査、大手ゼネコン幹部の一斉逮捕、CDCの会計係逮捕。 この一連の逮捕劇を行ったのは中央政府内務省指揮下のグアルディア・シビル警察。 オロト市役所では、自治体警察がグアルディア・シビル警察車両の駐禁を切っていて話題になった。


CUPへの攻撃も行われた。 28日早朝に行われた無政府主義者ら9人の一斉逮捕。 こちらは中央政府全国管区裁判所より、暴力行為に発展する可能性のあるテロリスト行為とし州警察が逮捕に乗り出した。 CUPの支持母体である。  同日夜、逮捕に抗議する大規模なデモ行進が行われた。

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