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スペイン インターネットからシリアへ。 イスラム過激派組織に魅入る人々はどのようにしてシリアに行くのか。(スペイン版)

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スペイン中央政府内務省の公開した情報によると、スペイン人が、イスラム過激派組織に参加するためシリアに向かった国民は130人を超えるとのこと。  ここ数年でソーシャルネットワークを介してスペイン人の若者が国境を越えジハード主義者としてシリアに向かう数が増えたのは疑いようのない事実であるが、ヨーロッパ全体で見ると所説あり、相対的には「すでに現地で活動している友人からの勧誘」や、「モスクで指導者に直接会ってから出国を決意」した割合のほうが多いという研究結果もある。(Barbara Franz : Popjihadism)


ここでは、ヨーロッパプレスがまとめたスペインで起こっているソーシャルネットワークを活用した過激派組織へのリクルート法を紹介する。


過激化(洗脳)

 反テロリストとして過激派組織と戦っている(分析している)専門家は、イスラム過激派組織の洗脳の方法が、最近になって最新技術を使うようになってきていると語っている。 ジハード主義者らはどのようにしたら効率よくメッセージを広めることが出来るのか知っており、特に欧米人に対してその効果を特化させている。


以前、イスラム教のリーダーが指を上にあげながらパキスタンの山の上で60分間の宣誓を行っていたところでは、今では最新のビデオカメラで撮影され、様々な言語に訳され、アメリカのアクション映画の脚本家もその撮影に参加していると、反ジハード主義者がヨーロッパプレスに語った。


また、数年前までイスラム過激派組織に改宗した人の80%はモスクに直接来ていたが、現在ではソーシャルネットワークを介して改宗(洗脳)している。 


特にフェイスブックは過激派組織にとって一番の広告メディアであり、ツイッターよりも使用されている。 これは、個人対個人の連絡にツイッターよりも都合がいいからだ。


通常行われるプロパガンダの方法は、ある人物がフェイスブックにシリア大統領の命令で人間が爆弾で爆破された画像を投稿し、「ほら見てごらん、これが今シリアで起こっている虐殺だよ。」などというメッセージを載せる。  そしてサクラがコメント欄に「復讐だ」や、「刑務所行だ」などと書き込む。


因みに現在スペインでジハード主義への斡旋やそれに付随するようなメディアを利用した宣伝をすると、最高3年の実刑判決が下される。 以前は最高2年だった。 これをみても中央政府のソーシャルネットワークを使用したジハード主義への注目度が伺える。


捕獲

 サクラ以外がメッセージを残した場合、組織のメンバーからすぐにプライベートチャット、もしくはメッセージが届く。 その内容は、「彼らは貴方を探しに来る。 彼らは誰を調べるべきか、事前の調査で分かっているのだ。」と、監視されていると思わせる。 ここから、ワッツアップを使用したり、電話番号、電報などを利用してコンタクトを取り始める。 組織のメンバーは、逮捕の危険性を低減するため、他の地域からコンタクトを取ることから、この段階で直接会うのは稀とのこと。 


何度かのメッセージのやり取り後、シリアもしくはイラクへ渡航しないかと誘いを受ける。 この地点で警察当局は逮捕・拘束が出来る。 法的根拠は国連の「シリア紛争を長引かせないようにするために戦闘員を国外に出さない様」に各国に要請しているところに拠る。


実はこの間1~2週間。 「洗脳(教育)エクスプレス」と呼ばれるこの方法はスペインで年々増加しており、特に未成年者が被害を受ける場合が多い。 また、専門家もこの「捕獲フェーズ」を確認するのが一番難しいと語っている。


渡航

 リクルートされたジハード主義者がシリアやイラクへ渡航する場合(多くの場合トルコ経由であるが)イスラミックステート、ハバット・アル・ヌースラ等の過激派テロ組織の指導者が直接これを”責任を持って”遂行するわけではなく、単にジハード主義者がシリアもしくはイラクへの渡航を援助する。


トルコの警察当局の協力により、多くのジハード主義者をシリアへ入国もしくは出国する時に逮捕することが出来た。 しかしながら、トルコのホテルで2,3日やり過ごし、難なく出入国する案件も発生している。


過激派組織に入隊

 シリアに入国すれば自動的に組織のヒエラルキーに組み込まれる。 入隊直後、最初に行われるのは、スパイかどうかのチェックだ。 「誰に誘われたのか。」「どのようにここまで来たのか。」等、すべての答えの裏がはっきり取れた後、「専門は。」「知識は。」等の質問が行われ、必要であれば技術者や、情報管理者、建築士などに振り分けられる。 当然ながら、募集しているのは戦闘員だけではない。


多くの場合、戦場に駆り出される戦闘員は、経験が少なく、情報もなく、戦場で死亡するか大けがを負う。 シリアに入国し、この様な状況で戦場に赴いた多くのスペイン人の多くは「帰国したい。」「家族に会いたい。」と吐露していたという。


ヨーロッパプレスによると、過激派組織に入隊後パスポートは取り上げられる。 これは、彼らの教義には国境というものが無いからだとのこと。 各員には約1,300ユーロの給料が支払われ、女性らは奴隷として扱われている。 


帰国

 入隊した多くの人が死亡する。 もちろん帰還する者もいる。 実はテロ組織はパスポートを絶対に破棄しない。 パスポートを人質のように扱うためだ。


この世界では脱走は決して許されない。 もし、パスポートをもって帰国できた人がいたら、それは幹部・指導者がそれを許したからだ。 数か月の戦闘経験で帰国することもある。


スペインの諜報機関CNIが公表したところによると、6月10日の時点で、ジハード主義者のテロリストとして活動後、スペインに帰国した人数は15人。 全て管理下に置いていると発表している。



ソース

De Internet a Siria, así es el proceso de radicalización yihadista paso a paso

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