ヨーロッパプレスが主催した朝食会の場で、スペイン中央銀行のリンデ総裁が、カタルーニャ州が独立した場合、コラリートが起こる危険性があると発言したのを受け、ジュンツ・パル・シィ党は記者会見を開きこれに反論した。
ジュンツ・パル・シィ党バルセロナ立候補者名簿第4位のアルトゥール・マス現酋長は、「リンデ氏がこのような発言をするのは、その座を追われるのを危惧しているからだ。」と批判、「何を言っているんだ。我々は金融機関を持たない唯一の国になると思っているのか。」と続け、カタルーニャは多くの観光客が訪れ、海外からの投資があり、輸出が盛んであると語った。(因みにバルセロナのアダ・コラウ市長は、これ以上の観光客を望んでいない。)
また、ジュンツ・パル・シィ党名簿第5位でカタルーニャ共和主義左翼(ERC)ジュンケラス党首はリンデ氏の発言に対し遺憾の意を表明し、独立派我々により良い道を示す考えを明かし、もしカタルーニャから金融機関が撤退すればその開いた席は自動的に誰かが担うだろうと語った。
ジュンツ・パル・シィ党バルセロナ立候補者名簿第一位のラウル・ロメバ氏は、リンデ氏の発言はカタルーニャ州市民に恐怖を植え付け、脅迫し、怯えさせる中央政府の戦略だと批判した。
ソース
Mas ve una "irresponsabilidad e indecencia" que Linde hable de 'corralito'
コラリート(Corrarito) 2001年に起きたアルゼンチン共和国で起きた通貨危機及び債務危機のこと。 2001年末預金封鎖を実行、引き出し額の上限を250ドルと設定。 銀行に多くの年金払い戻しを求める老人たちが列を作る。 国外の投資家らが資金を引き揚げる中、12月24日に対外債務の支払いを一時停止、翌年4月に債務不履行(6回目)となる。 国内預金の70%がドル建て預金で、1ドル1ペソがこの時1ドル1.5~1.8ペソへと大暴落。 ドル不足となった政府は国民のドル預金を強制的にペソに換金。 定期預金も1ドル1.4ペソで換金、凍結。 この結果、アルゼンチンではハイパーインフレ、国民の海外流出、失業率上昇、治安悪化、デモの頻発、暴動、独自の債券流出、物々交換等。
アルトゥール・マス州暫定首相の再任を断念、ジローナ市長の「カルレス・プッチデモン議員」が立候補者としてジュンツ・パル・シィより選ばれる模様。
ヨーロッパプレスによると9日、次期カタルーニャ州首相信任を巡り、独立選挙合同会派ジュンツ・パル・シィと、反資本主義反体制派の人民統一候補(CUP)の間で協議行われていた件で、ジュンツ・パル・シィはジローナの市長を州首相候補に選出することが分かった。
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