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スペイン風俗産業の現状 ヨーロッパプレス

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現在スペインで売春は違法か?


現在のスペインは、売春が違法かどうかの討論が続いています。 しかし今のところ、違法でも、合法でもありません。 つまり一個人が金銭等の見返りに性的関係を持っても、それは刑罰に処されることはありません。


しかし、学校や公園など、未成年者が利用するような公共施設がある場所の近く、または道路の安全を脅かすような場所で、この様な行為を行うことは禁止されています。 新しく制定された市民保護法によると、これに違反した場合、601ユーロから最高3万ユーロの罰金が課せられます。


売春行為を行うことは刑罰に処されることはありませんが、各自治州が独自の条例で規制を行うことはできます。 例えばバルセロナでは、2012年より路上での売春を禁止しており、違反した場合、客に最高3千ユーロ、売春婦に最高750ユーロの罰金が課せられます。


刑罰に処される場合は次の三点。 児童買春。 売春の強要。 売春を強要し、その売上げを搾取する行為。



スペイン国内にいる売春婦の数


現在、スペイン国内の売春婦の数を調べた公式な数字はありません。 幾つかの非公式な研究によると、売春婦の約80%が望まないで売春婦になったということです。 


国家警察の調査機関のホセ・ニエト長官がヨーロッパプレスに明らかにした情報によると、現在16,000人の売春婦が”いつ、なんどき、何らかの事件の犠牲者になってもおかしくない”という危険な状態にあることが分かっています。 ただ、この数字はスペイン国内で売春を強制的にさせられている人数ではなく、その場合、この数字はさらに増えるだろうとホセ・ニエト長官は語っています。 


娼婦団体のスポークスマン、マメン・プリス女史は、「現在風俗をめぐる様々な議論がなされている中で、売春宿や路上で働いている娼婦が危険な状況に陥っている人の数を調べるのは、現状を把握するうえで必要だ。」と語っています。


スペイン国内でどのような人が売春をしているのか。

マラガ外国人検察庁のフアン・ベルメホ長官は、「少なくとも私の経験上、外国人女性が売春行為を行う上で、違法であった状況の多くの場合は、必要に迫られて行っていた。」とのこと。


全ての売春婦が、その動機を”お金”と答えていますが、エクストレマドゥラ大学のペドロ・ブルファオ教授は、”職業選択の自由”を疑問視し、売春婦は社会不適合者、麻薬中毒者、他に解決の手段がない人だと語っています。 これに対し売春婦の代表者がいうには女性がこのような行為を行うのは「貧乏からの脱却」だそうです。



労働環境は?


この”法律のグレーゾーン”で働いている売春婦たちはどのような環境で仕事を行っているのでしょうか。 ベルメホ長官は、「売春婦」が法律で認められていないので、社会保障が受けられず、労働環境の改善を求めるデモもできず、バケーションをとることもできません、とコメント。 


娼婦団体のスポークスマンは「仕事をする場所と、生活する場所が同じ人がいます。 避けるべき状況です。」と、労働環境の改善の必要性を指摘。


また、風俗店経営者協会のスポークスマン、ホセ・ロカ氏は、「多くの場合、売春婦は毎日、売春宿に宿泊費を払わなければいけません。 そして、客が女性とカウンターで飲むと臨時収入が入ったりします。」


スペインで法的に認められていないのに、なぜ売春宿が存在するのか?


スペインでは風俗店はグレーゾーンです。 ではなぜ売春宿が存在するのでしょうか。 ペドロ教授によると、これらの売春宿が”ホテル・飲食業”として申請されているからとのこと。  ベルメホ長官も「通常、明らかに違うのに、協会がホテルとして許可を与えています。」と説明しています。  この様なことから、スペイン国内において、”公式に認められていられない売春宿”の”公式な数字”は出せるわけはないのですが、様々な調査により、だいたい1,400の売春宿がスペインに存在するという情報があります。 もちろんこれには、普通のアパートで売春宿を経営している数字はカウントされていません。 ホセ・ニエト長官は、「年々、調査が難しくなっており、コントロールが難しくなっています。」と語っています。  


客層は?


ホセ長官によると、スペインでこのようなお店を利用する客の年齢層が年々若くなっていると指摘「以前までは、年齢が高く、スーツ、ネクタイを付けたサラリーマンをイメージしていましたが、今日ではもっともっと若く、19歳や20歳の客が多く利用するようになっています。 これは、スペインの社会構造が変わってきていることを意味しており、”風俗”が若者の一つの”レジャー”になってきています。」と嘆いています。 また、娼婦団体のスポークスマン曰く「年齢は重要ではありません。 18歳からは大人です。 彼らが自分のお金をどのように使うか自由です。 ただ、性的サービスを行う女性の人権をきちんと尊重してほしいです。」と語っています。


スペインでの市場規模は?


スペイン国立統計局(INE)の概算によると、スペイン国内での風俗産業の市場規模はGDP比で約0.35%、2010年だと37億8300万ユーロのお金がこの産業で動いています。 2007年の下院議員で風俗の問題が議題に上った際、扱われたデータは毎年180億ユーロでした。 国家警察も概算を出しており、その数字は18億2500万ユーロが毎年風俗で消費されるお金ということです。 政府は、風俗従事者の人権保護の観点から、今年の6月に公式な数字を公表する予定です。


人身売買との戦い。


ホセ・ニエト長官によると、「売春のための人身売買」と「売春による搾取」は全く違ったコンセプトであるとのこと。 つまり、「売春を強制し、その労働者から搾取」することは、その前に行われた「売春のための人身売買」も犯すことになり、2つの犯罪に手を染めることになります。 


現在スペインでは、この人身売買、その後の搾取に対する戦いを展開しており、今年の2月から第2フェーズに移行しています。 つまり、搾取が行われている場所で、そのサービスを受けた「客」も刑務所に入る可能性が出来たのです。 ホセ・ニエト長官は、「サービスを受ける客に、その裏にあるかもしれない”性奴隷”の存在を知ってもらうため。」と語っています。


第1フェーズは2013年4月より行われ、11,751人が捜査対象になり、462件の捜査で、1,450人の逮捕者をだし、22,777,475ユーロを押収しました。 逮捕者の国籍は、ブラジル、パラグアイ、ルーマニア、中国が特に多かったとの事。


マフィアはどのように活動しているのか。


人身売買の対象となる人は、経済的に貧しく、家庭の崩壊がみられる人たち。 警察の調査部の一人は「彼女らは通常若く、”スペイン、イタリア、ドイツなどの国はここで起きている経済危機なんか起きていない。”といってだましている。」とのこと。 また、「マフィアは、彼女らに「映画に出演してみないか。」などと魅惑的な話をし、「いやになったらすぐに家にかえればいい。」というが、実際には全く違う。」と付け加えた。 具体的には、一度女性がスペインに到着すると、彼らは彼女たちに対し様々な名目で多額の借金を負わせ、さらに宿泊費などを上乗せします。 これにより彼女たちには到底払えない借金が課せられ、悪循環から抜け出せなくなります。


未成年者・女性保護組織Aprampによると、「スペインに着いて、多額の借金を負わされるだけではありません。 祖国に残してきた家族に危害を加えるぞと脅すのです。 これでお金を生み出す機械の出来上がりです。」 残念ながらスペインは、欧州において人身売買による受け入れ先の第3位の汚名があります。


人身売買とどのように戦うのか。


治安警察の人身売買に関する関係当局のビセンテ・カルボ局長は、「この様な人身売買が横行しないよう、風俗店を少なくとも1年に1度の頻度で調査を行っています。 この様な犯罪は、起こっていると考えられても、証明することがとても難しい」と説明。 したがって、警察はこのような犯罪の可能性がある場合、すぐに問い合わせてほしいとの事。 売春婦が強制的に働かされているのを目撃した場合は、すぐに連絡をくださいと、協力を呼び掛けています。

フリーダイヤル 900105090 もしくは trata@policia.esまで。


ソース

Esta es la situación de la prostitución en España

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